宗教、宗派、宗旨

墓地を売りに出している会社は、お墓に関する専門用語を駆使することがあります。買い手としては、購入して後悔することのないように、事前にそれらの言葉を勉強しておく必要があります。例えば、初心者が違いを認識するのが難しい言葉に、「宗教、宗派、宗旨」があります。「宗教自由」という謳い文句は、買い手がクリスチャンであろうが神道の信者であろうが、墓地を購入できるという意味です。

この条件は性質上、寺院墓地で見かけることはありません。「宗派不問」とは、仏教の分派の別を問わないという意味です。仏教は非常に多くの分派が存在する宗教であり、分派間で教義が大きく異なります。因みに無宗教の人であっても、「宗派不問」とあれば、その墓地を購入することが出来ます。因みに改宗して購入することを希望している人は、「過去の宗派不問」と謳っている墓地を選ぶと良いでしょう。

これらの墓地を購入すると、自動的に檀家になることを覚悟しなければなりません。さて、夫婦がそれぞれ家系の墓を継いでいる場合、最後は自分の家系の墓に入るしかないのでしょうか。実は分骨という手法を用いれば、両家の墓に分けて埋めてもらえます。分骨は分骨証明書が必要になりますが、その証明書さえ提出すれば、葬儀屋で分骨してもらうことが可能です。仮に遺骨を埋めた後に分骨する場合でも、管理者の許可を取れば、遺骨を取り出して分けることが出来ます。分骨すれば、法要等の方法が問題になりますが、あまり深く考える必要はありません。特に宗派が同じであれば、2か所で行ってくれます。

墓地の募集

公営の墓地は、公募を行う時期が非常に狭い期間に限られていたり、希望者が殺到するような状況が、しばしば起こり得るため、非常に人気の高い墓地の形式となっているケースが多くある雑誌に載っていたとされる情報では、募集の倍率が50倍近くに達するようなケースもあるというふうに聞いたことがあるような気がします。また、一年を通じて何度も募集をかけるような霊園などもあることから、どの墓地が最も適切であるかということを考えておくことも重要だと言えるでしょう。なぜならば、家や車の引越しや買い替えなどとは大きく異なり、一度墓地を決めてしまった後に、その場所を移動するということはお金がかかったり手間がかかるため、注意しなければならないからであるとかんがえられます。しかし公的な機関であるという都合から、一切の宗教を関与していないものとするため、どのような宗教を信じている人であっても、お墓に入ることができるというのは、公営の墓地の大きな特徴であるという風に言えるかもしれません。仏教やキリスト教などの様々な宗教の人が一つの家の中に入ることができるのは、日本の宗教の多様性をまさに示しているものであるというふうに考えられるのではないでしょうか?そして、最近では公営の墓地であっても、昔のような閉鎖的な環境ではなく、公園のように開かれたオープンスペースを利用しているものが多いため、広々とした土地に建てられている場合が多いということも人気の一つの要因であるというふうに考えられなくもありません。しかし、これがデメリットという風にも捉えられて、高齢の方や障害がある方なのにとってみれば、自分自身が所有しているお墓のところに行くまでに、非常に歩かなくてはならない距離が増えてしまうというようなケースも存在するようですから、注意しなければなりません。そして、光栄という条件がついているため、墓石を作る際には墓石のサイズに厳密な制限がかけられている場合もあるということを覚えておかなければならないと考えられます。せっかく、墓石を作ったのにもかかわらず、お墓に立てることができないとなれば亡くなった人も喜ぶことはないでしょう。

アフリカの霊園

アフリカはキリスト教を国教とする国も多いのですが、教会の霊園にお墓を持つ例はあまりありません。埋葬は自宅の庭で済ませることが多く、特に法的な制約があるわけでもありません。人によっては適当な場所を見つけて土葬することもあるくらいで、それでも取り締まられることは無いのです。またある地域ではミイラの文化が残っており、遺体をそのまま安置するところもあります。もちろん長期保存のための処理は適切に行います。タンザニアでは故人の生前の所持品を遺体と一緒に埋葬するのが一般的です。ガーナでは棺の装飾に工夫を凝らすのをよく見かけます。アフリカは多民族の地域ですから一概にお墓の文化を説明することは難しいのですが、敢えて共通点を挙げるならば、葬儀を重視していると言えます。日本では葬儀が墓石の購入額を上回ることは稀ですが、アフリカではお墓にお金を掛けず、逆に葬儀を大々的に行うのです。これはアフリカの死生観が背景にある習慣で、死者を恐れているためです。派手に供養してあげることで、死者の恨みを買わないようにしているのです。因みにガーナは一段と派手な葬式を行うことで知られていますが、故人が死没してから葬儀を行うまで数か月程度の準備期間を要します。さて、アフリカのみならず、海外のお墓の文化は日本のそれとはまるで異なるわけですが、日本人がそれを知って驚くのと同じように、外国人も日本の埋葬文化を知って興味を持つはずです。では外国人が注目する日本の墓地文化とは、一体何でしょうか。元々日本について外国人がイメージするのは、治安の良さや清潔さ、利便性、着物、武士道といった表象です。ですから彼らは日本のお墓を寺院と結び付けて捉える傾向があります。また伝統と歴史のある国として知られていますから、お墓も古い物が多いと思い込んでいる外国人も少なくありません。

埋葬の種類と準備

納骨の際に用意しておくべきものとしては、火葬後に火葬場で発行された、死体埋葬許可証、墓地の使用許可書、印鑑、遺骨、遺影、位牌、線香、供花や供物などではないでしょうか。また、僧侶への御布施というのも準備しておくと良いでしょう。。納骨式のみの場合は3~5万円、同時に入魂式を行なう場合には5~10万円。卒塔婆供養は、1本につき3千~1万円といったように行う儀式や卒塔婆の数によっても変わってくるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。公園墓地や霊園、納骨堂などのように、墓地の場所や種類にこだわらず、基本的な相場とされているため、参考にすると良いでしょう。さらに、僧侶が自家用車で来たという場合には「御車代」として5千~1万円を渡すことになるでしょう。会食に参加しなかった場合にも「御膳料」として1万円をお渡ししましょう。石材庖の担当者ヘのお礼としては、工事費用に含まれていないかどうかを確認し、含まれていない場合には「心づけ」として1万円を手渡しすると良いでしょう。また、火葬、納骨という流れが一般的ではありますが、近年では「遺骨はお墓ではなく自然ヘ還るべきである」というような考え方から生まれた埋葬方法も見られるようになりました。故人が自然へ還ることを希望したときには「自然葬」という埋葬方法での供養を行うことになるでしょう。自然葬の中で最も一般的とされているのが「散骨葬」ではないでしょうか。遺骨のままでは大きいため、業者に頼んで細かくし、海や山に撒くといった埋葬方法と言えるでしょう。そのほか、墓石のかわりとして木を植えるといった「樹木葬」、人工衛星とともに宇宙に飛ばすという近代感溢れる「宇宙葬」、風船で空にあげるといった「バルーン葬」など、様々な方法が見られるようになってきているようです。

墓地の購入

墓地は、各地域や都道府県などによって認められている「お墓を建てるための区域」と言えるでしょう。ここには、墓地を管理している事務所や駐車場、通路といった、墓地に関係するその他の施設も含まれているようです。墓地を買うということは、永代使用料を支払うということと言い換えることができるでしょう。永代使用料というのは、都心や郊外などの立地や、運営しているところによって大きく差があると言われていますので、情報を収集し、理想に近い場所を選べると良いのではないでしょうか。近年では終活のひとつとして生前にお墓を建てるという人も多く見られているようです。一見すると生きている人のお墓を建てるというのは縁起が悪いという風にとられがちですが、生前からお墓を建てるのは別段不吉ということでもないようです。反対に「寿陵」といい、功徳が高い行為とされているようです。さらに、お墓というのは消費税や相続税がかからないとされているため、先に購入して財産を消費することで節税になるというメリットもあるでしょう。近年ではお墓のスタイルも豊富になり、公園墓地、霊園、納骨堂などというように多くの選択肢があるのも魅力的と言えるでしょう。気を付けておかなければならないのは、菩提寺などがある場合、形式を間違うと葬儀や告別式を依頼できないという可能性も出てくるかもしれないため、事前に確認しておくことは重要と言えるでしょう。代々続くお墓が遠方で購入するしかないかなという方も、近年ではお墓のお引越しなども増えているため、検討してみても良いのではないでしょうか。いずれにせよ、家族間でよく相談し、みんなが納得して購入できるのが望ましいのではないでしょうか。

墓地の選びかた

墓地というのは、自身だけの所有物というものではなく、代々子孫へと受け継がれていくことが多いものではないでしょうか。そのため、購入を考える際には吟味を重ね、慎重に選ぶのがようでしょう。墓地は、供養といった面から見ても、出来るだけ良い場所を選びたいというのが正直なところでしょう。理想通りの墓地を買うためには、事前の準備がとても大切になってくると言えるでしょう。準備の第一段階として、まずは情報収集が最重要と言えるでしょう。寺院墓地の場合、菩提寺などに直接問い合わせてみると良いでしょう。公営墓地などは、県や市のホームページなどにも募集が告知されているのではないでしょうか。民営墓地の場合、新聞チラシやインターネットを使って情報を集めると良いでしょう。また、石材庖や葬儀社から紹介してもらうというのも一つの手段と言えるでしょう。墓地の情報を集めたら、比較し、理想の立地や環境、希望する予算、交通の便などを考えた上で、いくつかの候補を挙げましょう。その後、購入前に必ず下見をし、決定という流れになるのではないでしょうか。情報と、実際の墓地の印象や交通の利便性、管理者の対応なども知った上で比較し直すというのが決定への大きなポイントと言えるでしょう。近年では、墓地の形式として公園墓地や霊園、納骨堂といったように様々なスタイルがあるため、そういったことも考慮して選ぶことができると良いのではないでしょうか。独断で決めてしまわず、家族間でよく話し合って決めることができると良いのではないでしょうか。購入したことのある方に経験談を聞き、参考にするというのも良いでしょう。より理想的なお墓を購入するため、情報収集は広く念入りに行いましょう。

形見分け

四十九日の法要を過ぎ、遺品整理が終わったら、故人と親しかった人に「思い出の品」として「形見分け」を行うと言う習わしがあるようです。「形見分け」とは、故人が生前に愛用していたものや、思い出の詰まったものなどの一部を、とくに親交の深かった友人や親族に分けて贈ることを言うようです。故人の形見の品物を通して、故人との思い出を偲びながら大切に扱うということで、故人の供養として考えられているようです。「形見分け」の時期というのには、特に決まりはないようですが、仏教式では四十九日の法要が終わった後、忌明けに行なうのが一般的と言われているようです。神式の場合は五十日祭、または三十日祭が終わった後に行なうとされているようです。キリスト教については「形見分け」という習慣自体がないようですが、行ないたいという場合は1ヵ月命日に行なう召天記念日と呼ばれる納骨日に行うことが多いようです。公園墓地や霊園、納骨堂などに遺骨を納める前に、故人との思い出をみんなで共有できると良いのではないでしょうか。「形見分け」は時計や衣類、装飾品、書物など、故人が愛用していたもので、まだ使用できるものを贈るのが基本的なスタイルと言えるでしょう。いくら故人が愛着を持っていたもので、思い出が詰まっているものであるとはいえ、使い古してぼろぼろになったものを贈るというのは、相手側が「どうしても」という場合以外には失礼にあたると言えるでしょう。基本的には包装などはせず、手渡しするので大丈夫でしょう。着物などの衣類は「形見分け」として贈ることはありますが、サイズが合わなかったり、流行などもあるため、そのまま贈らずに和服小物としてリフォームしてから贈るというのも良いかもしれません。

遺品の整理

近年では、さまざまな理由で遺族が遺品整理を行うことが難しいと言う場合も多くなってきているのではないでしょうか。このような時に活躍するのが、遺品整理サービス業者でしょう。こういった業者は、利用者が増えているため、利用者のニーズによってさまざまなサービスが充実してきたと言えるでしょう。遺品を整理するだけでなく、遺品を一時保管してくれたり、貴重品を捜索してくれたり、遺品の供養を依頼できたり、賃貸物件の代理立会人となってくれたり、リサイクル品として遺品を買い取ってくれたり、ハウスクリー二ングから、消毒や消臭、たたみやクロスの新調といったことまで幅広くオプションが用意されている業者もあるようです。出来るだけ遺族が行うことが望ましい遺品整理ですが、やむを得ない場合には利用を検討しても良いのではないでしょうか。しかし、遺品整理サービス業者に依頼しても、経理関係の書類などは、法律で保管期限が定められているため、遺族側で確認が必要と言えるでしょう。たとえば、帳簿や契約書、領収書など、項目によって保管期限が異なるため、わからない場合は専門家に相談するとよいでしょう。また、パソコンも同様でしょう。ディスク上のデータを消しても、ハード上には残っているため、このまま処分してしまうと個人情報が読み取られるという危険性があると言えるでしょう。個人情報保護のために必ず専用のソフトを使用したり、専門業者に依頼したりして処分するようにしましょう。出てくる遺品によっては高価なものもあるでしょうから、そういったことも含め、故人への感謝の変換として、お墓を公園墓地や霊園などといったように選ぶと言うのも良いかもしれませんね。

連絡と搬送

医師によって家族が危篤を宣告されたといった場合、真っ先に連絡をしなければならないと考えらえているのは、一般的に3親等までの範囲といわれているようです。このとき気をつけておくべきなのは、危篤の人の3親等の親族だけでなく、配偶者の親族にも連絡をするということでしょう。たとえ日頃は疎遠であったとしても、人が亡くなるという場合は例外と言えるでしょう。のちのち「どうして危篤の時に連絡をしてくれなかったのか」などと言われてしまわないよう、兄弟姉妹といった繋がりの親族には必ず連絡しておくことが重要と言えるでしょう。こういった場面は「よくある」ことではないため、連絡もれを防ぐためにも、冷静な状態の時にあらかじめ連絡する人のリストを作成しておくと良いのではないでしょうか。また、臨終後に連絡する範囲として、親が亡くなった場合には、迅速に身近な人へ連絡してから、役所ヘ死亡届の提出をするようにしましょう。また、同時に考えなければならないのは遺体搬送ではないでしょうか。現代では病院で亡くなる方が多いため、病院から自宅へと搬送するのが一般的かもしれません。それに加え、近年では斎場に直接搬送するといった事例も増えているようです。遺体を搬送してくれるのは葬儀会社であり、生前、お墓や葬儀についての故人の希望などがあり、事前に葬儀会社が決まっている場合には、すぐに連絡をしましょう。決まっていない場合には病院と提携している葬儀会社にお願いすることもできるようです。自家用車の場合でも、ストレッチャーが入る大きさなら使用可能であると言われていますが、その場合は必ず医師の死亡診断書を携帯しなければならないようです。

仏教以外の葬儀

一般的に、葬儀マナーというものは、仏教が主流で語られているイメージがないでしょうか?しかし、近年では、故人がキリスト教信者であるといった場合の葬儀なども多くなってきているように思われます。キリスト教では、葬儀だけでなく、危
篤と臨終の際にも重要な儀式が行われるようです。カトリックの場合であれば神父さんを、プロテスタントの場合であれば牧師さんを呼んで行なうと言われています。この儀式は、まだ意識のあるうちにすることが重要とされているようで、できるだけ早めに所属している教会に連絡することが重要でしょう。また、この儀式に立ち会ってくれた神父さんや牧師さんへの心づけも忘れずに準備しておかなければならないでしょう。儀式の内容としては、カトリックの場合、まだ意識のあるうちに神父さんを枕元に呼び、「塗油の秘蹟」「聖体拝領」と呼ばれる儀式を行なうようです。「塗油の秘蹟」という儀式は、神父さんが信者の告白を聞き、罪の許しを神に祈り、病人の額と両手に聖油を塗るといったものです。「聖体拝領」という儀式は、ぶどう酒とパンを与えるものです。プロテスタントの場合、意識があるうちに牧師さんを呼ぶのはカトリックと同様ですが、儀式は「聖餐式」というものを行なうようです。これは、信者が安らかに天に召されるように祈るとされるもので、病人にパンとぶどう酒を与え、聖書の一節を読むというものと言われています。その後、臨終を迎えた際、遺体の上に聖書を置くまでが儀式であると言われています。改宗などで故人のみがキリスト教の場合などは、遺族間でお墓などの問題についても話し合い、早めに神父さんや牧師さんに相談しておくと良いでしょう。