アフリカの霊園

アフリカはキリスト教を国教とする国も多いのですが、教会の霊園にお墓を持つ例はあまりありません。埋葬は自宅の庭で済ませることが多く、特に法的な制約があるわけでもありません。人によっては適当な場所を見つけて土葬することもあるくらいで、それでも取り締まられることは無いのです。またある地域ではミイラの文化が残っており、遺体をそのまま安置するところもあります。もちろん長期保存のための処理は適切に行います。タンザニアでは故人の生前の所持品を遺体と一緒に埋葬するのが一般的です。ガーナでは棺の装飾に工夫を凝らすのをよく見かけます。アフリカは多民族の地域ですから一概にお墓の文化を説明することは難しいのですが、敢えて共通点を挙げるならば、葬儀を重視していると言えます。日本では葬儀が墓石の購入額を上回ることは稀ですが、アフリカではお墓にお金を掛けず、逆に葬儀を大々的に行うのです。これはアフリカの死生観が背景にある習慣で、死者を恐れているためです。派手に供養してあげることで、死者の恨みを買わないようにしているのです。因みにガーナは一段と派手な葬式を行うことで知られていますが、故人が死没してから葬儀を行うまで数か月程度の準備期間を要します。さて、アフリカのみならず、海外のお墓の文化は日本のそれとはまるで異なるわけですが、日本人がそれを知って驚くのと同じように、外国人も日本の埋葬文化を知って興味を持つはずです。では外国人が注目する日本の墓地文化とは、一体何でしょうか。元々日本について外国人がイメージするのは、治安の良さや清潔さ、利便性、着物、武士道といった表象です。ですから彼らは日本のお墓を寺院と結び付けて捉える傾向があります。また伝統と歴史のある国として知られていますから、お墓も古い物が多いと思い込んでいる外国人も少なくありません。

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